先日、SNS上でとある手紙が話題となりました。この手紙は、ある女性が職場を辞める際に残したもので、解読不能な内容となっています。
謎の手紙
手紙は、まるで暗号のような文字で書かれており、その意味を解読することができない状態です。SNS上では、この手紙の内容を解読しようとする試みが多く見られたことが話題になっています。
手紙の真相とは
実はこの読めない文字は、変体仮名という文字になります。変体仮名の解説は後ほど説明するので、手紙の内容についてはこちらです。
わたしは どこに いつても あいされない。 しごとば でも、 ついつたあ でも、 みんなから きらわれて いく。 どうすれば! くるしい。かなしい。あいされたい。 わたしが みんなを あいさない から? あいされたい。きらわれたく ない。 しにたい。もういや わたし にげばが ないな。
のような内容でした。
かなり大変な思いをしながら誰にも相談できなくて、でも誰かに気づいて欲しい。という感情が溢れてているように見えますね。
こういった謎な感じの手紙を置いていくというのも、書いた本人が救いを求めてるように感じますね。
手紙書いた女性には、ゆっくり休んでもらい、心身ケアにカウンセリングなどして、ぜひ回復して欲しいですね
という事で今回は、変体仮名ってなに?
かなり気になる文字かと思いますので、解説していきます。
変体仮名とは?
定義と歴史
変体仮名(へんたいがな)は、日本の古典文学や古文書に見られる、ひらがなの異なる書体や変形した形のことを指します。これらは主に平安時代から江戸時代にかけて使用され、現代のひらがなとは異なる形状をしています。
変体仮名使用例と役割
変体仮名は、日常的な書き言葉や和歌、手紙などで広く使われていました。平安時代の貴族や文化人が、書道の一部として美しく書くことを競い合い、その結果、多様な形状が生まれました。
代表的な変体仮名
代表的な変体仮名には以下のようなものがあります
- 「い」:以(い)、伊(い)
- 「え」:衣(え)、恵(え)
- 「け」:介(け)、計(け)
変体仮名の特徴
変体仮名の特徴は、その多様性にあります。同じ音でも複数の異なる形が存在し、書き手の個性や書き方によって大きく異なることがあります。このため、変体仮名は解読が難しいことが多いです。
現代の影響と使用
現代では変体仮名はほとんど使用されていませんが、古文書の研究や日本文化の理解において重要な役割を果たしています。また、書道や古典文学の学習においても、変体仮名の知識が求められることがあります。
変体仮名の例
以下に変体仮名の一例を示します:
- 「あ」:安、阿
- 「い」:以、伊
- 「う」:宇、卯
変体仮名のまとめ
変体仮名は日本の文化と歴史の一部として、現在もその価値が見直されています。古文書を読む際には、変体仮名の知識が欠かせないものとなります。現代のひらがなとは異なる美しさと多様性を持つ変体仮名は、日本の書道や文学の奥深さを感じさせるものです。