ヘアメイクさんとして現場で仕事をする際に大事な5つのこと
この5つのことができれば、あなたは間違いなく一流のヘアメイクさんです。
その5つの事とは
1.カウンセリング
2.技術
3.スピード
4.コミュニケーション
5.状況対応能力
一つずつ解説していきます
1.カウンセリング
ヘアメイクのカウンセリングは、施術の中で最も重要なステップです。お客様の理想とする髪型のイメージが理解できなければ、どんなに技術があってもそれを実現することはできません。
カウンセリングとは、お客様の頭の中にある髪型のイメージを読み取る作業です。そのためには、以下の方法が効果的です。
- 写真の活用: お客様が持ってきた髪型の写真を参考にすれば、イメージのすり合わせが容易になります。ただし、写真とお客様の髪の現状との違いを十分に認識させ、許可を得ることが重要です。
例えば、髪の長さ、髪質、毛量、髪の色など写真と違う所があれば伝えて、同じスタイルでも、イメージが多少変わるという事を伝えましょう
- 言葉でのすり合わせ: 写真がない場合は、お客様の好みや求める髪型、シルエットなどを言葉で確認します。
- ジェスチャーの使用: イメージがまだつかめない場合は、実際に髪の毛に触れながら形を作り、鏡で一緒に確認します。
ヘアメイク施術の成功の鍵は、細部にわたる丁寧なカウンセリングにあります。それにより、お客様の理想に近づき、喜ばれる結果につながるのです。
ヘアメイクのカウンセリングの実際の聞き方はこちら
これは次に大事な工程になります。
2.技術
それは技術です。
スキルと経験が求められる部分で、これがなければ、一番始めにカウンセリングで描き出したビジョンを具現化することは難しくなります。
この技術は、基本の技術を確実に身につけ、それを活用して独自のスタイルを作り出すことが求められます。
それは単に技術を習得するだけではなく、それを何千回、何万回と反復練習することによって、技術を磨き、自分のものにする過程が必要です。
その繰り返しの中で、自分だけのスタイルが生まれ、技術力が向上します。
さらに重要なのは、お客様の頭を触ることで、その人の髪質や頭の形状、好みなどを理解し、それを愛することです。
100人いれば100種類の髪質があり、そのすべてを理解し、それぞれに合った最適なスタイルを提供できるようになることが求められます。
技術を向上させるもっとも簡単な方法は、基礎技術を100万回やって自分のものにしてから、万人の人頭に触れる事です。ようは量をこなせという事になります。
3.スピード
スピードは、さまざまな現場で役立ちます。同じ技術なら、より速い方が有利です。
ヘアメイクの現場では、丁寧に時間をかけて作業できる場所もありますが、時間がなくてスピードが求められる場所も多くあります。ここで大切なのは、クオリティを落とさずにスピードを追求することです。これにより、仕事がスムーズに進行します。
スピードは、何千回、何万回と練習を重ねることで向上します。
もちろん、10年以上経験があるのに速くないヘアメイクさんもいます。このような方々は、無駄な動きを長年続けてきたために、時間短縮が難しくなっています。講習の基礎を進める中で、無駄な動きを省くように指導します。慣れてくれば、必ず早くなる方法を身につけることができます。
無駄な動きを省き、早くてクオリティの高いスタイルを作ることで、仕事の効率が上がります。これにより、遅いヘアメイクとの明確な差が出ます。店舗では、これにより指名が増えるでしょう。
また、現場によっては、お直しのパターンが難しく、時間的な制約がある場合もあります。しかし、無駄のない技術を習得していれば、ヘアメイクさんのせいでスケジュールが押すことはありません。そして、自分だけができる施術と時間管理ができれば、その実力が認められ、再度の依頼につながるでしょう。
4.接客(コミュニケーション)
お客様とのコミュニケーションがスムーズにいかない場合でも、理解できるまで尋ね続けることが重要です。また、迷って決められないお客様に対しては、用途やイメージを具体的に聞き出し、自信を持って髪型を提案します。
“お任せ”というオーダーがあった場合でも、まずお客様のヘアセットする用途を確認し、お客様の普段のスタイルや気分に合わせた提案をします。
カウンセリング、技術、スピードを習得したら、接客やコミュニケーションにより、ヘアメイクのクオリティをさらに向上させます。
初心者のうちから、技術が未熟でも、スピードが遅くても、接客は必ず行わなければなりません。
その際に重要なのは、お客様のテンションや気持ちを上げるための努力です。
・最初は手が慣れていないので、話すのが難しい場合は、聞き手になりましょう。
友達と一緒にいるとき、あなたは話す方ですか?聞く方ですか?
施術に慣れてくると、施術者の本質が現れます。
- 話す方なら、お客様を楽しませる話題を提供しましょう。話すのが好きでも、話が下手なら、飽きられないように、本を読んで話術を磨きましょう。
- 聞く方なら、聞き上手になるよう努力しましょう。お客様が好きな話題のきっかけを作り、共感を示す、オウム返し、相づちのタイミングなど、これらも本で学べます。努力して信頼を得ましょう。また、「さしすせそ」で返すとお客様から話題を引き出す事ができるので、施術に集中する事もできます!
最後はこれ
5.状況対応能力
ヘアメイクの現場では、いつでもスムーズな進行を心掛けながら仕事をこなさなければなりません。
どのタスクを優先し、どれを後回しにするか、また誰の意見を最優先にし、誰の希望を最初に叶えるのが最善なのかを理解しなければならない。
その時々の現場で最も優先すべき事項に気づき、最速且つ最善の対応を行うことが求められます。これができると、状況判断が上手になり、些細なトラブルやミスでもすぐに修正できるようになります。
このスキルは、多くの現場経験を通じて身につけることができます。状況判断能力が優れていると、仕事の依頼が増え、信頼度が上がり、次の仕事や指名につながります。
ただし、問題に気づいても対応しなかったり、対応策が思いつかなければ、気づかないのと同じです。
ヘアメイクの仕事で重要な5つの要素まとめ
1. カウンセリング:クライアントの理想の髪型のイメージを理解するステップです。これは写真の活用、言葉での確認、ジェスチャーの使用などによって行います。
2. 技術:基本的なスキルを確実に身につけ、それを活用して独自のスタイルを作ることが求められます。これを何千回、何万回と練習して自分のものにする必要があります。
3. スピード:同じ技術でも、より速い方が有利です。時間がなくてスピードが求められる場所も多いため、クオリティを落とさずにスピードを追求することが重要です。
4. コミュニケーション:クライアントとのコミュニケーションを通じて、施術のクオリティをさらに向上させます。技術が未熟でも、スピードが遅くても、接客は必ず行わなければなりません。
5. 状況対応能力:ヘアメイクの現場では、いつでもスムーズな進行を心掛けながら仕事をこなさなければなりません。どのタスクを優先し、どれを後回しにするか、誰の意見を最優先にし、誰の希望を最初に叶えるのが最善なのかを理解する能力が求められます。
これらをできれば間違いなく1流のヘアメイクさんになれます。