3歳の七五三でいくら納める?初穂料の正しい金額と相場

はじめに

七五三は、日本の伝統行事の中でも特に大切なものの一つです。子供の健やかな成長を祈り、家族一同で喜びを分かち合う素晴らしい機会となります。しかし、七五三に際しては、様々な費用が発生するため、事前の準備が欠かせません。特に、神社での参拝の際に納める「初穂料」については、金額の相場や納め方など、知っておくべき重要なポイントがあります。本日は、七五三の初穂料について、3歳児を中心に深く掘り下げていきます。

初穂料とは

まず初めに、初穂料とはどのようなものなのか、その概要を説明します。

初穂料の意味と由来

初穂料とは、七五三の際に神社で祈祷を受ける時に納める謝礼金のことを指します。「初穂」とは、その年に最初に収穫された農作物のことで、古くから神への感謝の気持ちを込めて供え物としていました。現代では、その供え物に代わって金銭を納めるようになり、これが初穂料と呼ばれるようになりました。

このように、初穂料には長い歴史と由来があり、神社で祈祷を受ける際の重要な慣習となっています。七五三の祝い事においても、初穂料を納めることが一般的な習わしとなっているのです。

初穂料の用途

初穂料は、主に神社の維持管理費用や神職の方々の給与等に充てられています。七五三の祈祷を受けるためには、神職の方の労力が必要不可欠です。そのため、初穂料を納めることで、神社運営への協力と恩返しを行うことになるのです。

また、初穂料を納めると、神社から記念品をいただけることも多くあります。例えば、お守りやお菓子、縁起物などがプレゼントされる場合があり、これらは七五三の良き思い出となります。

3歳の七五三における初穂料の金額相場

さて、本題の3歳の七五三の際の初穂料の金額相場について見ていきましょう。

一般的な金額の目安

3歳児の七五三における初穂料の平均的な金額は、5,000円前後と言われています。ただし、地域や神社によって多少の違いはあり、おおむね3,000円から1万円程度が相場と考えられています。

有名な神社などでは、やや高額な設定になっていることも多く、1万円を超える場合もあります。一方で、小さな地域の神社では比較的安価な3,000円程度の場合もあるようです。

兄弟姉妹で一緒に参拝する場合

3歳の七五三を、兄弟姉妹で一緒に祝う場合は、人数分の初穂料が必要になります。つまり、2人なら2人分、3人なら3人分の金額を用意する必要があるのです。

ただし、神社によっては2人目以降の初穂料に割引を設けているところもあります。そのため、事前に問い合わせを行い、人数分の正確な金額を確認しておくことが賢明でしょう。

家計に応じた適切な金額の選択

初穂料の金額設定は、神社の方針によるところが大きいため、ご家庭の経済状況に合わせて柔軟に対応することが可能です。もちろん、祈祷の心からの気持ちが何より大切ですが、無理な金額を納める必要はありません。

ご家庭の家計に見合った適切な金額を選び、子供の健やかな成長を願う気持ちを込めて、七五三を迎えましょう。金額ではなく、その想いが何より大切なのです。

初穂料の納め方

次に、実際の初穂料の納め方について確認しましょう。

のし袋への入れ方

初穂料は、「初穂料」や「御初穂料」と書かれたのし袋に入れて納めます。のし袋の表書きには「初穂料」と記入し、中袋には子供の住所と名前を書きます。金額は、中袋の表面に大きく書くのがマナーです。

地域や神社によっては、指定ののし袋の使用を求められる場合もあります。そのため、事前に確認をしておくことが賢明でしょう。

神社での渡し方

実際に神社に参拝した際は、のし袋に入れた初穂料を神職の方に直接渡します。一般的には、祈祷を受ける前に初穂料を渡すのがマナーとされています。

複数のご家族が参拝する場合は、代表者の方が一括して初穂料を渡すことが多いようです。ご家族それぞれで渡す場合も、混乱を避けるため、できるだけまとめて渡すよう心がけましょう。

初穂料以外の七五三の費用相場

七五三には、初穂料以外にも様々な費用が発生します。

衣装の費用

七五三の費用で最も大きな割合を占めるのが、衣装関係の費用です。着物のレンタルや購入、着付け、ヘアメイクなどに費やされる金額は、数万円から十数万円と幅広くなります。

一般的には、着物のレンタル料金とヘアセット代など、トータルで2万円から4万円程度が目安と言われています。しかし、有名店舗を利用する場合は、さらに高額になる可能性もあります。

記念写真の撮影費用

七五三の良き思い出に残すため、専門のフォトスタジオで記念写真を撮影することも多くあります。撮影料金は、1万円から5万円程度が相場と言われています。

一方、撮影のみのプランを選んだり、スタジオではなく出張撮影を利用したりすれば、費用を抑えることも可能です。

食事会の費用

七五三の後には、ご家族やご親戚で食事会を開くケースも少なくありません。レストランやホテルなどで行う場合は、1人当たり5,000円前後が目安となるでしょう。ケータリングなどを利用すれば、比較的低コストで済みます。

食事会を行うかどうかは、ご家族の事情によって判断すると良いでしょう。ただし、予算内で無理のない範囲に抑えることが大切です。

まとめ

七五三は子供の成長を祝う大切な行事であり、家族にとっても素晴らしい思い出となります。その中で、初穂料は神社参拝に欠かせない重要な費用の一つです。

ここまで見てきたように、3歳児の初穂料相場は地域や神社によってさまざまですが、概ね5,000円前後が平均的な金額と言えるでしょう。初穂料以外にも、着物レンタル代や写真撮影費用など、七五三にはさまざまな費用がかかります。

しかし、金額にとらわれすぎず、ご家庭の事情に合わせて柔軟に対応することが何より大切です。お子様の健やかな成長を願い、喜びを分かち合える七五三を過ごせることを心から願っています。